Metaplanet株式会社(東証:3350)、東京を拠点とするデジタル資産トレジャリー企業は、2025年8月18日に追加で775ビットコイン(BTC)を137.3億円(約9,400万ドル)で購入したことを発表しました。1BTCあたり平均1,772万円(12万500ドル)の価格で実行されたこの取得により、同社の総保有量は18,888BTCとなり、現在の市場価格で約19.5億ドルに相当します。
企業トレジャリー戦略の一環として、Metaplanetは2024年初頭からビットコインを体系的に積み上げており、非米国の上場企業の中で最大の保有者となっています。これまでのすべての取引における同社の平均取得コストは1BTCあたり1,504万円(10万2,100ドル)であり、最新期間の累積ビットコイン利回りは29.3%で、第2四半期の129.4%から減少しています。ビットコイン利回りは、完全希薄化株式あたりのコイン成長率を測定し、株主価値増加のパフォーマンス指標として機能します。
Metaplanetのバランスシートは保守的に管理されており、同社は未払いのゼロクーポン債を177.2億円(1億2,000万ドル)のみ保有しており、BTCリザーブに対して18.67倍の過剰担保比率を保っています。「当社の第19回普通社債はBTCポジションによって18.67倍の過剰担保がされており、当社の資本構成内で唯一の負債となっています」とビットコイン戦略ディレクターのディラン・ルクレア氏は述べています。
取引データは投資家の信頼を反映しています。Metaplanetの株価は月曜日に900円で取引を終え、ビットコインが約11万5,500ドルに若干下落したにもかかわらず4%上昇しました。同社の成功は世界の機関投資家から注目を集めており、フィデリティのナショナル・ファイナンシャル・サービス子会社は約8億2,000万ドル相当の12.9%の持分を保有しています。
今後、Metaplanetは2027年末までに21万BTCの保有を目標として掲げており、これはビットコインの総供給量の約1%に相当します。同社は債券発行や株式発行などの資本市場を通じた今後の購入資金調達を計画しており、デジタル銀行の設立など収益創出の機会も模索しています。観測筋は、Metaplanetの積極的な買い増しは、ビットコインを戦略的準備資産として受け入れる企業の増加を示していると指摘しています。
Strategy(旧MicroStrategy)が60万BTC超を保有する最大の企業ビットコイントレジャリーである一方、Metaplanetのアジア市場に焦点を当てたアプローチと規律あるバランスシート管理により、同社はデジタル資産エコシステムの世界的な有力プレーヤーとしての地位を確立しています。
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