会社概要
ベンチャーキャピタリストのピーター・ティールが支援する暗号通貨取引所運営会社Bullishは、約6億2,930万ドルの米国新規株式公開(IPO)による資金調達を目指しています。同社は8月4日に米国証券取引委員会に秘密裏に書類を提出し、有利な規制の展開を背景に成長ストーリーを紹介するロードショーを開始しました。Bullishはデジタル通貨グループのCoinDeskとの合併により設立され、機関投資家向けの取引プラットフォームとしての地位を確立しています。
IPOの詳細
今回の提案は2,030万株を28ドルから31ドルの価格帯で提供するものです。価格帯の上限で評価額は約42.3億ドルとなり、2021年に目標とした90億ドルのSPAC取引の評価額から52%のディスカウントとなります。引受会社にはJ.P.モルガン、ジェフリーズ、シティグループが含まれます。BullishはIPO収益の一部を米ドル建てのステーブルコイン購入に充てる予定であり、規制されたデジタルドルへの信頼を示しています。
市場の状況
このIPOは、暗号企業が公開市場にアクセスすることへの関心が高まる中で行われます。最近の注目すべき上場にはCircleのナスダック上場やBitGo、Grayscaleの秘密申請があります。Bullishは、取引所とメディアの資産を組み合わせ、ステーブルコイン保有を活用して流動性と取引量を促進することで差別化を図っています。同社は2025年第1四半期に3億4,900万ドルの損失を報告しており、前年同期の1億500万ドルの利益と比較して暗号価格の変動を反映しています。
引用
「IPOがマーケティングを始める際、銀行家はしばしば勢いをつけるために評価額を低めに設定します」と、選択された価格帯についてルネッサンス・キャピタルの上級ストラテジスト、マット・ケネディはコメントしました。
報告:アティーブ・バンダリ 編集:プージャ・デサイ、シンジニ・ガングリ
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